この世でいちばん すばらしい馬

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絵師ハン・ガンの描く馬は、あまりに生き生きしているため、絵から飛びだし、生きて動きだす、という噂があった。いくさが都にせまったとき、ひとりの武将がハン・ガンをたずねて、たのんだ。「わしのために、この世でいちばんすばらしい馬を描いてはくれないか?」と…。
2005年度ドイツ児童図書賞受賞。

心と魂をえぐり出すような生々しい迫力の著者の作風に深く感動しました。

おこだでませんように

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「ぼくは、いつでもおこられる。家でも学校でも…。休み時間に、友だちがなかまはずれにするからなぐったら、先生にしかられた」いつも誤解されて損ばかりしている少年が、七夕さまの短冊に書いた願いごとは…?

忙しさにかまけて、子どもたちを叱りとばしながらやり過ごした日々がどんな親御さんにも思い当たる節があるんではないでしょうか。
とても胸を打たれる作品です。

ルピナスさん

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ルピナスさんは、海をみおろすおかのうえにある、小さないえにすんでいます。いえのまわりには、あおや、むらさきや、ピンクの花が、さきみだれています。ルピナスさんは小さなおばあさんですが、むかしからおばあさんだったわけではありません。世界中を旅行しましたし、「世の中を美しくする」ためにステキなことを思いつきました。この絵本は一人の女性の人生の輝きを、ルピナスの花に託して、静かに語りかけてくれます。バーバラ・クーニーは、板に水彩絵の具で描き、色えんぴつでアクセントをつけるという独特な画法で、詩情あふれる物語世界を作りあげています。

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おおきな木

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少年が小さいころからいつも近くにある大きな木。少年は木登りやかくれんぼで遊び、木の実を食べ、木のことが大好きだ。木もとても幸せだった。
少年が成長すると、もっと大事な人や物ができて木との距離が広がりはじめる。迷ったときや困ったとき、都合のよいときにだけ木を頼ってやってくる身勝手な少年。それなのに木は、たわわに実った実を持っていけ、枝を刈って家を作ればいい、太い幹を切り倒して舟を作ればいいと無償の愛を注ぎ続ける。

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ぼく おかあさんのこと…

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ぼくはお母さんのことがキライ。マンガ見せてくれないし、すぐ怒るし、はやくしなさいって言うくせに自分はゆっくり、おしゃべり。それから…、それから…。ぼくとは結婚、できないって言うし。だから、ぼくは…。

何回読んでも泣けます。「ぼく」の気持ちもとってもわかるし、「おかあさん」の気持ちもとってもわかる。
子供と大人のすれ違いや、素直になれない時、そんな時この本を読んだりそっと差し出すことによって、相手の気持ちが理解できて、「ああ、こういう気持ちだったんだね」ってお互い思える仲直りにも使える絵本だと思います。文字が一切ないページの存在感が抜群で、「ああこれぞ『絵本』だ!」と思いました。

大人というか親に読んでもらいたい絵本ですね。